これは何でしょう

曼荼羅寺の納経所にこんなものが置いてあります。
これは曼荼羅寺オリジナルの道具ですが、善通寺の納経所にも類似品があるはずです。
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「これは何ですか?」、「どう使うのですか?」と、よく聞かれます。
「これは納経軸を乾かすための台です」と説明するのですが、すぐには使い方を理解できない人がたくさんいらっしゃいます。

以前より納経軸を乾かすときに軸を平たく広げる道具として「当て木」が利用されてきました。下図に見えるように、単に材木を切断しただけのものです。
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どちらの使い方でもことは足りてるんですが、右側の方が力学的に理に適っています。左側は当て木の重さだけで軸の台紙を押さえていますので弾力の強い台紙だと巻きついてしまうことがあります。右側は当て木の突っ張る力で軸を広げているので巻きつくことはありません。何より、当て木の本数が一本で十分です。

それでは冒頭の道具で軸を乾かすときはどうするか。ある人は下図のように置きました。
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これでは一本しか乾かすことができません。また、納経を書いた部分が山形になったり、斜めになったりして墨が流れるかもしれません。

推奨するのは下図の置き方です。
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上に飛び出た突起部は、上部の平らな部分が納経軸一ヶ寺分の幅になるように切ってあります。両側は、軸を巻きつけた部分の自重で下に垂れ下がり、納経を書いたところが上部に平たく残ります。手を離しても大丈夫です。この台では6本まで同時に乾かすことができます。

最後にドライヤーについて。ドライヤーはを乾かすために使います。朱印を乾かすためではありません。
朱は朱の油と呼ばれるように油(あぶら)ですので熱を当てると乾くよりむしろ溶けます。たまに白衣にドライヤーを当てようとする人がいますが、エネルギーの無駄になりますのでやめましょう。朱は当て紙で吸い取るのが効果的です。


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